令和2年3月定例会が開会
予算委員会制度を新導入します
こんにちは、上尾市議 尾花あきひとです。
新たな議会構成となって初の「当初予算案」を審査する 3月定例会が開会しました。
開会に先立ち 各議員に新年度予算案等の「議案」が配布
上尾市のような「自治体」運営の基本システムは、
「市が提案する『予算案』『条例案』といった 各種『議案』を 市民代表である議会が審査し、結果、承認となった時点で その計画に沿った形で実際の市民サービスが実行されていく」
という仕組み。
市議会の定例会は 基本的に3月・6月・9月・12月に開かれますが、このうち3月の定例会は、年度開始にあたって 年間を通じた事業計画ともいえる「当初予算案」が審査されるのが特徴です。
予算とは、お金の出入りの予定(見積り)であり「市は今年度どの分野を重視し支出するか どの程度の税収を想定するか」といった「自治体の運営方針」を示すものです。
「政策が金額という数値で表されたもの」と言い換える事もできます。
首長(市長)以下 市役所は、毎年度ごとに市民サービスの予算案を作成し 年度スタートに先立って議会の議決を経ることが必要です。
(一般市や町村では新年度スタートの20日前までに 議会に提出しなければいけないルールが法律で決まっている)
そして議会側から見れば 市長以下執行部の政策全般を審査する重要な場面ともいえます。
上尾市議会では 本定例会から、当初予算を一括して集中審査する「予算委員会制度」をスタートする事となりました。
(本年度は試験的運用で、細部については今後 柔軟に決めるとの申し合わせでのスタートです)
これまでは予算案をバラバラに分割し 各常任委員会が専門分野ごとに審査していましたが 今回からは常任委員会はそのまま残しつつも 新たに「当初予算案全体を大人数で集中審査する」特別委員会を立ち上げます。
導入決定時 全員協議会室にて予算委員会制度について他議員に説明(昨年夏)
導入は人口20万人以上の予算規模の市としては遅いくらいですが、前任期の議会改革特別委員会にて「予算審査力強化」「決算結果を次年度予算に反映するサイクル確立」の重要性を強く主張してまいりました。
結果的に各会派合意となって導入に至りました。
市民が審査状況を把握しやすくなるほか、予算特別委員会 最終日には「部局横断的な政策への総括質疑」の場を設け そこには市長部局が出席するシステムとなりましたので、予算に関する見解や疑問点等を 直接、市長・副市長・教育長等に質す場が生まれます。
審査の様子は動画配信する仕組みといたしましたので、是非ご覧頂ければ幸いです。
令和元年3月定例会「予算特別委員会」
(リンク先 市議会HPにて動画閲覧可能です)