防災無線 消防「個別放送」導入が実現!
近隣火災の放送を提案中
こんにちは、上尾市議 尾花あきひとです。
順次、機器更新中の「市町村 防災行政無線」。
放送の仕組みは、市役所本庁舎「司令局(親局)」および消防本部の装置から発信された内容が、市内各所にある「屋外拡声子局(子局)」から流れる」というものです。
市内128カ所に子局を設置
子局一覧
子局に関しては、機器更新とともに音質改善の取り組みが実施されています。
各子局に1人ずつモニターの人を依頼し 音質やボリュームの意見聴取のほか、平成28年には音達調査を実施。
放送が聞こえにくいエリアが特定されてきたため、市はデジタル化に合わせ、高性能スピーカーや子局の増設をしていく意向です。
全域をカバーするよう配置されているが 聞こえにくい箇所も
(※マップは 市資料による住所位置のため 厳密にはズレあります)
この運用に関して、議会に入って初の一般質問の時から「近隣の火災情報を 防災無線でお知らせできないか?」という提案をしてきました。
これには「火災情報を広範囲に放送すると、近隣以外のエリアから苦情が寄せられる」課題がありました。
では、火災周辺エリアのみ放送できないものか?と考えたところ、以下の状況が判明。
◆「上尾市防災業際無線 運用細則」には「地域放送」「個別放送(子局1つずつの放送)」の放送使い分けが規定されている。
◆防災無線の放送は、その内容によって役所の担当課ごとの実施となっており 多くの課は本庁舎親局から発信するが、消防分野はその拠点である消防本部から発信。
◆本庁舎と異なり、消防本部の設備では「地域放送」「個別放送」の使い分けが出来ない。(H28年3月時点)
そこで、消防本部に「使い分け機能」を実装する事と、近隣火災の放送導入を要望してきました。
◆◆◆ 平成28年3月議会 一般質問 ◆◆◆
◆尾花 防災無線を活用して火災発生情報のお知らせをしてはどうか?
◎消防長 防災行政無線の運用は広く一般市民が対象であり 一定市民を対象としたものではないことから、火災発生情報の放送は深夜の苦情を考慮すると困難。
◆尾花 「上尾市防災行政無線局運用細則」にある「地域放送」「個別放送」の違いは?
◎総務部長 「地域放送」は、市内を7区分し、その区分内に同時放送するもの。
「個別放送」は、子局1カ所を限定して放送するもの。
本庁舎の設備では、「地域放送」「個別放送」ともに放送可能だが、消防本部の設備には個別放送の機能がない。
◆尾花 消防本部に個別放送設備の導入の際、火災発生時の周知を実施する旨、要望する。
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そして この度、消防本部に「個別放送」使い分け機能の実装が実現しました。
◆◆◆ 平成31年3月議会 一般質問 ◆◆◆
◆尾花 平成28年時点では、本庁舎と異なり消防本部には「地域放送」「個別放送」使い分け機能が実装されておらず、今後デジタル化に伴う更新事業に併せて調整したいと答弁を得たが、その後の整備はどうなったか。
◎総務部長 「地域放送」「個別放送」の使い分け機能は、平成30年度のデジタル化更新事業において整備された。
◆尾花 防災無線を活用した火災放送を導入すべきと提案した際、「一定の市民を対象としたものではないため、深夜の使用による苦情を考慮すると難しい」との見解を示されたことがあるが、かつての消防サイレンの吹鳴も廃止されている現在、近隣の火災に気づかなかったという声を多く頂く。
苦情や個人情報の配慮も重要だが、機材が整備され、技術的には可能となった今、番地の情報までならば放送を使い分けて、火災周辺エリアのみ放送可能ではないかと考えるが見解は?
◎総務部長 個別放送の運用は、放送を実施する際の判断基準の作成など、運用方法について、他自治体の事例を参考にしながら関係部署と調整をすることを含めて検討していく。
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「住宅火災の死者のうち6割が高齢者で、原因の6割が逃げ遅れ」という現状があります。
近隣火災の情報発信は喫緊の課題と考えていますので、機器実装を踏まえ 放送を更に強く要望しているところです。
苦情に対する配慮も必要と思いますが、命に関わる部分については優先順位を考えるべきと考えています。
皆様からも是非ご意見をお聞かせいただければ幸いです。