ワクチン確保と接種情報周知の要望書を提出!
こんにちは、上尾市議 尾花あきひとです。
ワクチン接種体制に関して、市長に対し会派から要望を行いました。
以下の点の改善要望です。
❶4/26日および5/3の週までに市町村へ配分されるワクチン量について 県内各市町村への配分量に差が生じた事態をふまえ、人口比を反映した量を確保できるよう関係機関に強く要望すること。
❷本市への配分が相対的に少量となった経緯を検証し、今後の配分要望の際には 前回分の差を埋めたうえで人口比を反映した公平な配分となるよう要望を行うこと。
❸県および周辺自治体の動向を把握し 情報共有のうえ、市長会等の場を重要視し 配分量について関係機関へ要望すること。
❹実施機関・予約方法・予約状況をはじめ、接種に係る正しい理解をどの年齢層の市民に対しても広く周知できるよう、広報を強化すること。
❶については、報道のように「各市町村へのワクチン供給量に差が生じている」ため、経緯確認を行った上での改善要望です。
各市町村への割り振りは県が主体となって行われますが、県担当者いわく「市町村の希望に応じて割り振った」との説明。
上尾市は、人口比をふまえると県内他市町村より明らかに少ない「2箱」の配分(初回の高齢者用の確保割合が 県内自治体の中で最低 <4/24 付 朝日新聞>)となったため、「そもそも上尾市としては何箱を要求したのか」確認したところ、回答はー
「市としては3箱を要求した」
「要求数の根拠は、あくまでも上尾市として必要と考える数を要求した」との事でした。
他自治体との情報連携体制にも疑問があるため、今後のワクチン確保の際には ❷、❸の観点を重視するよう強く要望を行った次第です。
(本市は医療機関ご協力により、個別接種については 74という多くの会場が確保できる見込みですが、市が設置する集団接種会場は1箇所のみです。
集団接種会場では現状 1日あたり最大約 126名ずつのペースでしか接種できず実施日も土日に限定されるため、上記の「上尾市として必要と考える数」が少なめだった原因は、1つには集団接種会場が少ないことを基準に算出した可能性が考えられます)
なお、ワクチンの今後の追加供給について、「5月中旬までに、上尾市には追加で 30箱 供給される見込み」との情報があり、埼玉県の市長会にて追加供給について見込みが示されたそうですが、上尾市の担当課いわく「市への正式通達でないため」議会には正式に通知していなかったそうです。
他市の首長は、こういった情報を市長会の場で入手し 自ら発信される例もありましたが、本市は残念ながら、市長が市長会を欠席されていたとの事でした。
ワクチン供給量の差が生じ 本市が少なめであった直後のタイミングでもありましたし、3月定例会での総括質疑でも当会派から市長会の重要性を指摘していたため、是非、上尾の市長にも積極的な情報収集や意見を述べるため市長会に出席いただきたかったところです。
これらをふまえて❸の要望を行いました。
4 /28日、議会から「議員に健康福祉部からの情報が希薄なので報告するように」伝達がなされ、これへの回答として初めて 以下の情報が正式に議員に通知されました。
【ワクチン供給状況】
①当初:2箱(市は3箱要求)・・・4/30(金)、5/7(金)納品予定
※1箱195バイアル
※1バイアル5人接種として計算(国)
※1箱:195バイアル×5人=975人分
※2箱:975人分×2箱=1,950人分
※ワクチン接種模擬訓練の結果等から集団接種については1日あたり1回目接種
者数を125人が適当と判断
※5月29日(土)から2回目接種が開始されるため2倍の接種人数となります
②本市第2弾(国としては第5クール):30箱予定(市は37箱要求)・・・5/10、5/17の週に納品予定
※1バイアル6人接種として計算(国)注射器の変更による
※1箱:195バイアル×6人=1,170人分
※30箱:1,170人分×30箱=35,100人分
↓
上記、ワクチンの供給予定から、下記のとおり接種スケジュールとしました。
【集団接種】
・集団接種においては、5月8日(土)から1回目接種者数を125人とし、5月22日(土)からは1回目接種者数を1日126人としてスケジューリング
・当初供給分の2箱(1,950人分)は集団接種で使用予定
(医療機関に分配できる供給量が見込めないことから集団接種を先行実施)
・第2弾で供給されるワクチン30箱のうち2箱を使用予定
・集団接種予約については、広報5月号及び市ホームページに掲載
【個別接種】
・第2弾で供給されるワクチン30箱のうち28箱を使用予定
・個別接種の予約は5月10日(月)9時から
なお、接種開始は5月24日(月)以降ですが、医療機関により異なります
・個別接種医療機関により接種予約人数は異なります
また、集団接種会場の予約受付開始日には電話がパンクする等により 市民の方から市へ多くの苦情が寄せられていました。
これに限らず、平成6年の予防接種法改正以降はインフルエンザワクチン等の集団接種もほとんどなくなっている事により 自治体側には接種ノウハウも不足しています。
年間を通したワクチン接種では 臨機応変な対応も生じると思いますが、迅速に議会や市民への情報周知を行う事が必要です。
市としての実施体制や現状について、改めて情報伝達の徹底を打診したところです。